商品企画をしていく中で、定義がズレていると感じたことがあり、商材から外した素材が「バンブーファイバー」です。
バンブーファイバーは本当にエコなのか?後輩や後孫に課題を残すような素材を大量に世の中に残すような愚行になってないか?
利益重視で汚染まみれの現実の中、自分の所で止められることがあれば、その様な未来につながることはせず、活用しない判断をしていきます。
バンブーファイバー製品の課題と現実
バンブーファイバーは「環境にやさしい素材」として注目を集めていますが、実際には多くの製品が石油由来の樹脂でコーティングされており、「燃やすしかない」「土に還らない」という問題を抱えています。
本来、竹素材は自然に分解されるはずですが、プラスチック樹脂との複合化によってその性質が失われ、環境への負荷が懸念されています。特に近年は、「見た目がエコ」な商品が市場にあふれ、グリーンウォッシング(見せかけのエコ)という批判も高まっています。
真に持続可能な素材とするためには、分解可能なコーティング技術の開発や、製品のリサイクル設計など、さらなる工夫と技術革新が必要です。
バンブーファイバーの利点と可能性
バンブーファイバーにはいくつかの重要な利点も存在します。第一に、竹は成長が非常に早く、農薬をほとんど必要としない再生可能な資源であり、木材や石油資源よりも環境負荷が小さい点が評価されています。
第二に、軽量で丈夫な特性があり、アウトドア製品や子ども用アイテムとしての利便性も高いです。また、たとえ樹脂でコーティングされていても、使用されるプラスチック量を大幅に削減できる点は見逃せません。
さらに、「エコ素材」という認知を広める消費者教育の入口としての価値も持っており、より持続可能な素材や製品の開発へとつなげる可能性を秘めています。
まとめ
現時点ではバンブーファイバーの本質的なエコ性は限定的だが、
脱プラや持続可能素材への過渡期の選択肢としての価値はある。
ただし、本当に環境に優しい選択肢を目指すなら、「分解可能なコーティング技術」や「完全植物由来の複合素材」への進化が求められる。