こんにちは。Naobirdです。
物価上昇が私の仕事場にも悪影響を及ぼし出しています。皆さんの職場ではどうでしょうか?設備が必要な製造業系の企業において、材料の高騰は粗利に直結するので、材料費の高騰が起きると致命的だ。
職場でも資材の高騰により、各協力会社からFAXや電話、メール等で00%UPをお願いしたい。と材料の値上げ交渉がきている。さらには、そのメッセージの後ろには、00/00〜と期日付きで…。
材料価格の高騰による業界市場の変化がどうにかできる次元ではない。
価格転換するのは簡単ではない。
理由は、価格を理由に今まで取引していた企業によっては、他社にも相見積もりの調査が知らぬ間にはじまっており、顧客との取引が急に無くなった。だったり減ってしまったって話を聞く。
さらに、仕事量が自社内で対応出来てしまう量に減少。
これにより、仕事を外に出す必要がなくなり、自社内で工夫、もしくは、設備を新たに導入して対応。
自社内で対応する事で経費を管理しやすくしている。しかし、社内対応により、今まで協力会社だった企業側は仕事が減ってしまい、倒産につながってしまうこともある。そして急な仕事が来た場合、外に触れない負の連鎖が未来にはあるのかもしれない…。
そもそも業界に対しての技術改新による商品が登場し、業界が飛んでしまうほどの影響がある。
社会的流れも徐々にパラダイムシフトが起きていて、業界の企業を退職した人が、個人事業主になり、自分で仕事を始めたりと、働き方にも変化が起きている。
これにより、実力のある個人事業主に仕事が分散してしまい、中小企業において、厳しい世の中の流れになってきている。
2004〜2010年頃あった「派遣切り」。
今では、業界における「企業ぎり」が起きているのを個人的に感じている。価格を値上げするにも慎重にならざるを得ない。価格が上がれば利益が減ってしまうと思う企業もあり、より低単価な企業を探すキッカケを与えてしまう。
それで起きる「企業切り」
デフレからの脱却にもつながっていく価格の値上げ
今までの日本は、価格が安いことが利益に繋がると中国等に工場を持ったり、工夫をしてきたのだけれど、現状になると立場がかなり変わり始めている。
下に見ていた国自体が、日本をはるかに超えて高単価な人材が増えてしまい、日本が下請けになる時代が来る。と言われていたが、既にきてしまっている…。
そんな中で起きている原材料の高騰による仕入れ単価を補填した価格の引き上げが各中小企業で起きているのは、デフレ思考だった日本人が、インフレ思考に少しばかりではあるが、変わりつつある。
市場価格の引き上げにはなるが、低価格のままの日本ではなく、高価値で高価格と言われた時代の日本製品。今ではそんな商品を探す事自体、難しくなってきている。他国の低価格商品の方が品質も同等以上だったりする。